『Left 4 Dead』には紫色のフランシスがいる。ファンWikiの荒らしが作った詳細すぎる”真紫”なウソがコミュニティに大ウケし、しまいにはフランシスを紫にするMODまで登場

 Valveの協力型FPS『Left 4 Dead』に「紫色のフランシス」が登場する。そんな奇妙なウソがコミュニティで大盛り上がりしています。海外メディアEurogamerなどが報じ、さらなる紫旋風が起きている模様。

 事の発端は『Left 4 Dead』のファンWikiに出現した荒らし。ゲームには登場しない紫フランシスの詳細(妄想)を書いたページなどを投稿しました。紫ですが、真っ赤なウソ。しかし、単なる荒らしと思えない詳細な記述が『L4D』コミュニティに大ウケ。本当にフランシスを紫色にするMODも登場して楽しまれています。

 なお、現在は該当ページは削除済み。『L4D』Wikiの人気ページの1位に躍り出ましたが、何が書き込まれていたかはTwitterユーザーのスクリーンショットだけが頼りです。

(画像はthinkiamsad氏のTwitterアカウントより)
(画像はSteam『Left 4 Dead』より)

 『L4D』に登場するフランシスは、生存者4人の内のひとり。荒くれ者のバイカーギャングといった風貌をしています。『L4D2』の追加ミッション「The Passing」にも登場し、同作の生存者と一緒に行動することになります。
 ゾンビパンデミックは世界最大級のバーでの喧嘩のように捉えており、危険を避けるのではなく真っ先に飛び込んでいくタイプです。

(ここから先の紫色の文字はすべてウソです。実際にゲームに紫フランシスは登場しません。)

 一方紫フランシスは、Wikiの記述によると『L4D』5人目の生存者とされています。見た目はフランシスと変わりませんが、すべてが紫色。
 パンデミック前はルートビア工場を所有しており、3人の子供と1人の妻がいました。正確は本物フランシスとは真逆で寡黙。ゲーム中でもほかの生存者が死んだときに起きる小さな会話などでしか喋りません。

 「The Passing」の時点で死亡していることがほかの生存者の会話で仄めかされており、本物フランシスはそれについて沈黙を守っています。しかし、『L4D2』のニックはこのニュースに強いショックを受けているようで、彼らは過去に何らかの関係があったことが分かります。
 ちなみに、ニックと本物フランシスは完全に犬猿の仲。性格が真逆の紫フランシスとは馬が合ったのかもしれません。

 彼の死亡はコミック版『The Sacrifice』にて正式に認められているそうです。コミック自体は実在しておりウェブから読めます。紫フランシスへの言及は当然ありません彼のその後の姿は「The Passing」の最終章、港のそばの建物の最上階で確認できるそうですが、生存者はそれに気がつきません。そのため、紫フランシスの対する生存者たちの言及はありません。

 紫フランシスはE3でゲームが発表された時点ではトレイラーに写っていませんでしたが、Vavleはその後すぐに彼をゲームに追加することを発表。しかし、これは批評家たちから否定的な反応を受けました。
 その評価はビデオメディアが公開されて一変。ネガティブな反応はすぐにポジティブなものに変わりました。当時、彼の声を聞いて約10人が気を失ったと報じられています。ちなみに声を当てたのは、本物フランシスと同じヴィンス・ヴァレンスエラさんとなってます。

 Wikiページにはほかの生存者と同様、紫フランシスのキャラクターや作中で描かれているほかのキャラクターとの関係性などが書かれているなど、かなり本格的なものになっていました。明らかにウソだと分かるのは「The No Mercy」のポスターだとされるコラ画像くらいでしょう。

(画像はSteam『Left 4 Dead 2』ワークショップより)

 Eurogamerはこの紫フランシスページの制作者Lucyさんにコンタクトを取っています。このアイデアは彼女のその友人の個人的なジョークに始まったといいます。また、Lucyさんは『L4D』を持っていないそうです。手に入れるつもりだったそうですが、結局今まで買うことはなかったとのこと。

 こんなにウケるとは思っていなかったらしく、今週末にSteamプリペイドカードを買いに行くといいます。彼女は紫フランシスMODを導入するでしょうか。

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