巷では「伝説級(Legendary)の糞」「最悪のゲーム」などと呼ばれているLegendaryですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
GamersGateにてたったの3.4ドルで購入したゲームですが、明らかに3.4ドル以上の価値はあります。
フルプライスで買った方。ご愁傷さまでした。
この記事はPC版Legendary ノーマルでクリアーした時点での感想となっています。
ゲームのデモは
4Gamerからどうぞ。
たしかにこのゲームには足りないところが多々あります。
貧弱なAI、最適化不足によるFPSの落ち込み、ストーリー展開などなど。
が、他にはあまりない魅力を持ったゲームであることは間違いありません。
ストーリーきちんと読んでいないのでよくわかりませんが、パンドラの箱を開けた主人公がそこから飛び出した神話のモンスターを再び封印するために大立ち回りするお話のようです。
さらに敵のカルト集団チックな連中や敵の敵だった人々を巻き込んで物語が進みます。
全てを紹介すると長くなりそうなので今回は最も批判のひどい戦闘面を掘り下げて紹介したいと思います。
あくまで個人的な感想なので実際に買って面白くなくても諦めてください。
敵キャラクター
人間はカバーからカバーに移動する程度のAIに異なる武器を持たせて若干のバリエーションを出しているだけで面白みがありません。
魅力的なのは神話系のモンスターです。
上のSSの敵は全てザコキャラでボス級のモンスターは含まれていません。
しかし、彼ら一人一人に倒し方があり、それが戦闘を面白くする要素になっています。
アニムス
神話系の敵を倒すとアニムスを残します。
それをFキーを押し続けることで吸収し、左下の丸い円に貯められます。
満タンに溜まっている場合はヘルスが回復し、どちらも満タンの場合アニムスはそのままそこにとどまっています。
使い方は二つあり、何も無いところでFを押し続けると体力が回復し、短く2回押すとエネルギーを放出し敵や物を吹き飛ばします。
また、仕掛けを動かすときにアニムスのエネルギーを使うこともあります。
移動しながら吸収でき、結構遠いところからでも取得できます。
戦闘まとめ
上記二つの要素を加えた戦闘はなかなか面白いものになっています。
回復アイテムを敵が落とさずアニムスの変換のみでしか回復できません。
よって
・アニムスを満タンに貯めてからさらにアニムスを取って回復する
・戦闘の合間をぬってアニムスを消費して回復する
のどちらかを選択しなければなりません。
さらに、装置の起動などの為にアニムスを必ず消費しなければならない戦闘が要所要所に挿入されており、さらに選択しなければならないことが増えます。
このアニムスの分配を考えた戦いはなかなか面白いものでした。
さらにダッシュの要素が戦闘をより面白くしています。
他の多くのゲーム同様Shiftキーを押すと一定時間素早く走れます。
かなり速く走れるのでそれを使って多くの敵をさばくことが出来ます。
スプリントに必要なエネルギーは時間が経つと回復しますが、歩いている時と止まっている時で回復速度が違います。
主人公は敵の攻撃を受けて仰け反りますが、それが戦闘をより面白くしています。
コンシューマゲームでは珍しく銃の大きめな反動も銃を撃っている感覚がよく出ていると思います。
敵は一定のダメージを受けた時点でのけぞったり気絶したりします。
このあたりが(劣ってはいますが)Doom3の戦闘のそれと感覚が結構似ていると思います。
人間との戦闘も場合によっては神話のモンスターを利用できたりもするので単調さをうまく(なんとか?)カバーできていると思います。
人間との戦闘かモンスターとの戦闘かの二つに別れている前半は対人間の戦闘は面白いと感じませんが、後半敵の数が増え不利な状況が多くなるに連れて大きく面白さが増していると思います。
追記:
このゲームはUE3で製作されているのでconfigも同じ感覚でいじれます。
特にマウスの加速やマウススムースは必ず切らないとまともに楽しめません。
こちらのサイトでマウスの加速やマウススムースを切る方法が乗っているのでそれに沿って設定を変更することを強くおすすめします。
アート
グラフィックは粗も目立ちますが、きれいなところはたしかに綺麗です。
1920×1080の実際にプレイした際に撮ったスクリーンショットです。
その他
音楽は戦闘時にロック調の激しい音楽が流れます。
結構かっこいい曲です。
撃ちまくりランアンドガンの戦闘によくあっていると思います。
銃の射撃音は可もなく不可もなく無難にまとまっていると思います。
若干軽い気もしますが、機関銃の音は低音が効いていてかっこいいです。
今回の感想は3.4ドルということも多少ありますが、そうでなくとも少なくとも巷に渦巻くLegendary=ゴミという意見とは到底違う結論に至りました。
フルプライスでは正直辛いとは思いますが、20ドル以下のバリューゲームとして考えれば十分遊べるレベルには達していると思います。
3.4ドルなら間違いなく買いだと結論づけたいと思います。
スコア:2点
- 5点(人類誰しもが遊ぶべきゲーム)
- 4点(ジャンルを代表する作品。そのジャンルに興味がなくてもゲームファンならオススメ)
- 3点(そのジャンルのファンであればプレイ推奨)
- 2点(そのジャンルをやり尽くし、ほかに探しているならプレイして欲しいゲーム)
- 1点(誰にもオススメできないゲーム)
Legendaryの世界では世界中がパニックに陥ってます。
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