「Necrovision」The Farm 51の魅力

しばらく前から開発が続いていたProject AdventureことThe Farm 51の「Deadfall Adventures
WikipediaのThe Farm 51のページすら新作が発表された現在でも依然として新作についての記述が見当たらないことからも影の薄さが懸念されるデベロッパーThe Farm 51。リメイクであるPainkillerHDは兎も角ついにコンソールという巨大市場に新作IPで殴りこむ彼らの前途に祝福あれ!
ということで彼らが作ったPCゲーム処女作「Necrovision」について語っていこうと思います。

 

Necrovisionが他の多くのシューターと決定的に違うのは打撃主体でコンボをつなげていくそのゲームスタイルに尽きます。もちろん射撃についてもコンボは発生するので単純な打撃だけでクリアはほぼ不可能です。
ストーリーは第一次世界大戦をベースにその背後で行われる悪魔とバンパイアとの戦いが描かれます。主人公はWW1でイギリス軍に所属していましたが、バンパイアに加担してネクロマンサーであるShadow Warriorとしてバンパイアの強力な武器を手に悪魔の軍勢との戦いに身を投じていく…と言った感じ。でもどうでもいいです。撃って殴ってコンボを繋げて敵をブチ殺すゲームだと覚えておけば十分です。

紹介はこれくらいにしてこのゲームがどれくらい凄いかをご紹介したいと思います。

胸焼けしそうなほどド派手で破壊的ななエフェクト。見てたら確実になんか変なスイッチが入ります。貴方もプレイ中は主人公とともにノリノリで「Death and Death and Death and Death!!」と叫んでいるでしょう。たまにエフェクトはゲームすら叩き壊してデスクトップに戻ります。

貴方が何をプレイしているのかを思い出させてくれる几帳なシーン。主人公は第一次世界大戦でイギリス兵として戦っている。いるはず。殴って殺せるなら敵は人間だろうが悪魔の軍勢だろうが変わりはないのです。

序盤は確かにWW1っぽい雰囲気ですが、徐々にオカルティックな方向へと進んでいきます。基本的に彩度の低いゲーム画面は上記の凄いエフェクトとの落差が激しいです。

ドイツのスペシャルな科学力で作られたダサ強いメックも出てきます。グレネードランチャーとガトリングガンという男の子が好きなものトップ2が備え付けられており私の中の男の子もニッコリです。残念ながらドリルはありません。

ドイツ軍との戦いを終え、バンパイアと手を結ぶ後半はゲーム性と雰囲気が全く別のゲームへと変わります。左手にくっついているのはシャドウハンド。ストーリーの進行や後述のアップグレードにより様々な機能を追加される意思を持った無敵のガントレットです。このシャドウハンドをどう使うかがゲームの要になります。バンパイア武器とシャドウハンドを振り回して戦う爽快感は他のゲームじゃ体験できないでしょう。爆発エフェクトや電撃エフェクトで画面が八割埋まって自分が何をしているかわからなくなることもあります。

 本編とは別にチャレンジルームと呼ばれる与えられた課題をこなすゲームモードがあります。チャレンジはゲームが進む毎にアンロックされ、武器を最初から手に入れられるようにしたりシャドウハンドをアップグレードしたりできます。Furyは最大で20くらいまで上がるようです。敵を倒しても集めたアーティファクトの個数までしかレベルが上がらないのでマップ内をくまなく歩きまわりシークレット扱いの多いアーティファクトを探さなければなりません。

殴り主体というとMonolith Productionの名作Condemndがありますがそのゲームとは似ても似つかない、かと言ってどのゲームに似ているかと問われると答えに詰まるこのゲーム。ジャンルはもうNecrovisionでいいんじゃないでしょうか。そんなオンリーワンなゲームプレイは人を選ぶため海外のレビューでも大抵の場合スコアは低いのですが、ツボにハマるとノリノリでプレイできるゲームです。

果たしてThe Farm 51とはどんなデベロッパーなのか、そこから新作はどんなものになるだろうかと予想したい人は今からでもプレイしてみるといいでしょう。

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